読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

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創造的読書について『知的生産の技術』梅棹忠夫

インプットやアウトプットについて、あらためて考えたいなと思い始めています。

というわけで、梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』を読み返しました。

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)

 

京大式カード

この本からは、京大式カードが有名ですね。

コレクト 情報カード B6 京大式 C-602

コレクト 情報カード B6 京大式 C-602

 

ノートではなく、カードに、1項目1枚で書いていく。情報をカードに書き出す。

こうすると、情報を見える化できて、これらのカードを組み合わせて、発想することなどができるということです。

カードは分類することが重要なのではない。くりかえしくることがたいせつなのだ。いくつかをとりだして、いろいろなくみあわせをつくる。それをくりかえせば、何万枚のカードでも、死蔵されることはない。

分類するためというよりは、知識や情報を組み合わせる、ここが大切ということです。

同じようなことを、こちらの『ゼロ秒思考』でも、考える方法として、赤羽氏が紹介されています。

頭が良くなるメモの取り方『ゼロ秒思考』【読書】 - 読書で本から学ぶブログ

ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

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情報をカードに整理して、発想する、考える。こういうことです。

 

読書カード

読書についても書かれています。読んだら、読書カードを書く。

何を書くかというと、「発見」や考えたことを書くということです。

本の著者に対しては、ややすまないような気もするが、こういうやりかたは、いわば本をダシにして、自分のかってなかんがえを開発し、そだてていくというやりかたである。もっぱら読書のたのしみを享楽するのもいいが、それはいわば消費的読書である。それに対して、こちらは生産的読書法ということはできないだろうか。あるいは、また、このやりかたなら、読書はひとつの創造的行為となる。著者との関係でいえば、追随的読書あるいは批判的読書に対して、これは創造的読書とよんではいけないだろうか。

読書をして考えたこと、思ったこと、自分が発見したことを、カードに書く。読んだことから、創造する。そういう「創造的読書」をするということです。

 

創造的読書

本をどう読むのも自由なのでしょうけれど、私は、こういう読書がしたいと思っています。

たとえば、この本であれば、今の時代なら、紙のカードよりも、Evernoteなどのデジタルのほうが良いのだろうなとか、デジタルで京大式カードのように行うにはどうしたら良いか。ブログでもできるかもしれない。1枚1項目ということは、ブログよりも、Twitterかも。

といったことを考えるなどでしょう。

 

創造的インプットとアウトプット

この本では、他にも「文章術」や日記といったことについても、書かれています。当時と今ではだいぶ変わっていることも書かれていたりします。原稿は原稿用紙に書く、とか。今は、原稿用紙に書く人はあまり多くないのではないでしょうか。

こういうことに対して、今の自分ならどうするか。そういうことを考えながら読むと、「創造的読書」につながっていくでしょう。

何かをインプットするときも、そしてアウトプットするときも、創造的にする。

こういうことをやっていきたいと思います。

 

この本、1969年に出版されたようです。インプットやアウトプット、知的生産のその基本などを知るのに良かったです。 ときどきこういう古典を読み返すのも良いです。

それから、パソコン、ネット、クラウドと変わってきていて、使えるツールも増えてきています。今ならどうやると、もっと良いかを考えるなどしたいところです。

 

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知的生産の技術 (岩波新書)

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そう言えば、読書も、Kindleなどの電子書籍も出てきていますから、電子書籍での読書術というのもあるのかもしれませんね。

Kindle Fire HDX 7 16GB タブレット

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