読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

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おもしろい文章とは何か?『いますぐ書け、の文章法』

文章法。

文章を書く人には、気になることではないでしょうか。

それも、うまく文章を書きたいと思ったら、なおさらのことだ思います。

今日は、こちらの『いますぐ書け、の文章法』を読みました。

 

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

 

 

プロの文章はサービスである

文章を書くことの根本精神はサービスにある。

文章を書くプロはあきらかにサービス業者なのだ。金をもらって文章を書くかぎり、みんなその意識を持っている。

そして、それはお金がもらえるから、そういう書き方をしているわけではない。サービスだと捉えられていた人だけが、お金を取れる文章を書けるようになる、ということだとおもう。

サービスとは「読んでいる人のことを、いつも考えていること」である。

ライターと言われる人と、アマチュアの違いは、ここなのかもしれません。

小説家などは別なのかもしれませんが、文章でお金をもらう人は、サービスだと考えている。

そうではない人は、別の何かと考えている。

こういうことでしょうか。

 

これは、仕事も同じようなものですよね。

プロとして仕事をしている人と、そうでない人の違い。

サービスでお金をもらっていると思っているかどうか。

 

そして、プロの文章とは、読んでいる人のことを考えて書いている文章だということです。

 

おもしろい文章とは何か?

おもしろいとは、何か。

どういう文章を人はおもしろいとおもうのか。

「知らなかったことを知る」

そのとき、人は面白いとおもう。

簡単に言ってしまうとそうなる。

簡単に言うと、そうなのだろうと思います。

だから、知らないことで、価値のあることを書くと、おもしろいと思ってもらいやすい。

ときどき、そんなの知っているとか常識とか言う人がいます。

たしかに、常識なこともあるかもしれませんが、誰も知らなくて、価値があるものは、そうあるものでもない。

だから、おもしろい文章を書くのは、この意味で言えば、簡単ではありません。

 

知らないことというと、知人ではない人の経験は、知らないことだったりするので、ある意味おもしろい。

日記もある意味おもしろいのは、こういうことがあるからでしょう。

 

不特定多数に対して、おもしろい文章を書くのがむずかしいとしたら、読み手の知っていることがどういうことかよくわからないからです。

相手が知っていそうなことをわかったうえで、知らなそうで価値があることを書けると、きっとおもしろく思ってもらいやすいのだろうと思います。

こういうのは、企画なども同じなのでしょうね。

意外性ということかもしれません。

 

何を入れると読んでもらえるか?

文章に何を書くと、読んでもらえるか。

これは、なかなかわかりにくいことかもしれません。

『芥川龍之介に学ぶ文章の基本』何を入れると読んでもらえるか? - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

芥川龍之介に学ぶ 文章の基本

芥川龍之介に学ぶ 文章の基本

 

 

勘違いを入れる 謎めいた書き方をするポイントとして「憶測を入れる」と言いました。その憶測は勘違いのほうが望ましいでしょう。 『蜜柑』では主人公が貧しい娘のことを勘違いして、不快に思う場面が描かれています。そして、結果的にこの勘違いがラストシーンを感動的なものにします。 つまり、勘違いは感動にも通じるのです。 謎めいた書き方。 引きこまれますよね。 そのときに、勘違いを入れていって、最後に謎を解く。 そういう方法があるということです。

『芥川龍之介に学ぶ文章の基本』何を入れると読んでもらえるか? - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

 

この『芥川龍之介に学ぶ文章の基本』では、そのあたりの何を入れるかについても書かれています。

芥川龍之介から学びたい人に良いですね。

 

 『いますぐ書け、の文章法』

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

 

 

いますぐ書け。

それが、文章法ということです。

「何のこっちゃ!?」かもしれませんが、読んでみるとわかります。

簡単に言えば、今自分が書けることを書け、ということです。

 

文章を書くことへの意識、考え方が変わる本かもしれませんね。

文章術というよりは、心構えなどを変えたい方が読んでみると良いと思いました。

 

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