『競争からちょっと離れると、人生はうまくいく』
今日は、『競争からちょっと離れると、人生はうまくいく』を読みました。
なんとなく、競争について考えたかったので読んでみました。
「白黒つけない」という生き方
仏教の教えの根幹にあるのが「中道」という考え方です。
白、あるいは黒という、極端な一方に偏らない姿勢でいなさい、というのが、お釈迦様が説かれた中道ですが、現代流に言い換えると、自分を主張して相手を組み伏せるのではなく、お互いが成り立つような着地点を見つけなさい、ということになると思います。
白黒、つけたくなってしまう。
そういうのはありますよね。
白黒はっきりさせないで、多様性を認める、それが豊かさにつながる。
そういうことだそうです。
他人の評価を下げても、自分の評価は上がらない
悪口の背後にも「競争」が見え隠れします。他人の評価を下げることで、自分がそれより上であるかのように見せるーー。
これは明らかに競争意識でしょう。
他人の評価が下がることにはなるのかもしれません。
ただ、だからと言って、自分の評価が上がるかは疑問のところがありますね。
自分が何かをやったわけではないでしょうから。
他人のことを下げようとする人は、他人を下げたい人なのだなと周りから見られることにもなると思います。
競争からちょっと離れる
競争、それ自体が悪いわけではないのかなと思います。
競争の利点もあるでしょうし。
ただ、過度に競争を意識しすぎて、競争で勝つことがすべてとなると、おかしなことになる。
競争からちょっと離れて、自分や周りを見てみる。
そうすると、競争以外に大切なこともわかってくる。
そんなことを、この本を読んで思いました。
『競争からちょっと離れると、人生はうまくいく』
では、その「ちょっと」とは、どのくらいの距離感なのか。
そんなことを考えたい人がこの本を読んでみると、面白いと思います。
人間関係の話などもありますので、そのあたりが気になる人にも良いかもしれません。
競争について考えたい人が読んでみると、ちょっと変わっていきそうな、そんな本でした。