読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

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『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』を読みました。

 

もしドラの続編というのでしょうか。

ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を、高校野球の女子マネージャーが読んだらどうなるかという話です。

 

居場所

この本の隠れたというのか、テーマの一つが「居場所」のようです。

何より好きになった理由は、真実が自分に「居場所」を与えてくれたことだ。夢も目標もなく、ただぼんやりと過ごしていた毎日に、張りと楽しみを与えてくれた。

もっというと、学校に来るきっかけを与えてくれた。それまでの夢は、学校には来たり来なかったりだった。不登校といってもよかった。

学校のなかで、居場所がない。

とすると、学校に行きたくなくなる。

こういことはありますよね。

 

夢、という主人公が、真実(まみ)に出会って、ドラッカーに出会う。

そんな話から始まります。

居場所がなかったのが、居場所を作っていく。

そんな話が、イノベーション以外にも書かれています。

 

居場所を作るには

「長所を活かして誰かを助けられるようにすれば、その人は居場所があると感じられる」ということになった。そうなると、野球部の人事がしなければならないことは、部員たちの長所を見つけ、これを活かし、誰かを助けさせるーーということになる。

これは、高校野球の話ですが、仕事も同じでしょう。

 

ドラッカー氏の著作を読むと、長所を活かせということが書かれています。

そして、そういう長所を活かせるようにすることが、人事としては大切ということになる。

野球部でも、同じようなことが言えるということですね。

 

働く場所を作るには

居場所という意味で言うと、働く場所がなくなると困りますよね。

仕事がロボットに奪われて、これから無くなっていくのではないかといった話もあります。

 

どうやって働く場所を作っていくのか。

その答えのひとつが「イノベーション」ということです。

なぜ、イノベーションなのかは、詳しくは読んでもらうと良いと思うのですが、新しい価値を創りだして、その価値を提供する会社などで、そこ所属する人たちが活躍する場になっていくということだと思います。

 

イノベーションで価値を作っていく

 

 

イノベーションで価値を作っていく。

この方法をドラッカーの『イノベーションと企業家精神』では書かれていて、これを女子マネージャーなどが実践していく。

そういうストーリーです。

ストーリーで読めるので、楽しく読めました。

ドラッカーの本は、むずかしいところもあると思います。

むずかしいからと敬遠しがちな人が、この『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』を読んでみて、イノベーションや居場所について考えてみると良いと思いました。