読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

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悩み相談から悩みについて考える『オタクの息子に悩んでいます』

悩みとは?

悩みとは何でしょうか?

いきなりですけど、”悩み”とは何でしょうか?

複数の問題がこんがらがった状態」

これが”悩み”です。

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

 

『オタクの息子に悩んでいます』は、朝日新聞の「悩みのるつぼ」で、岡田斗司夫氏が、悩みに答えられているのですが、その内容や答えに至るまでの過程などを書かれています。

「お悩み相談」に答える中から、悩みとはといったことや考え方、思考のツールといったことを書いている本です。

悩み相談に答えるプロセスから、悩みとは何かを考えるという本の内容というかアプローチがおもしろく読むことができました。

 

悩みを分析する

悩みとは「複数の問題がこんがらがった状態」ということで、お悩み相談に答える中で、岡田氏は、これを「分析」することで、まずはこんがらがった状態を解きほぐそうとされています。

たとえば、「彼のケータイを盗み見て浮気を知った。わたしは見たことを謝るべきか。彼は浮気をしていないという。だまされているのか」 といった相談に、相談者が何を求めているのかを、分析するということです。

また、状況を整理して、こんがらがった状態を解きほぐすということもするということです。

 

できる行動を提示する・フォーカスする

そして、具体的にできる行動を提示する。

最終的に悩みに対する回答というのは、相手に「こうしましょう」と、可能で具体的な行動を提示しなければダメなんです。

なので、「これから可能な行動に絞って(焦点=フォーカスを合わせて)助言する」というスタンスに徹することが大事です。

お悩みに対する答えは、可能な行動を提示することが大事ということです。

分析したら、行動を提示する。

ここまでできると、役に立つお悩み相談の回答になるということです。

 

問題解決と似ている

悩み相談は、問題解決に似ているということがわかります。

お悩み相談は、他人の悩みの解決ということで、自分のではないということがあるでしょうけれど。

これを自分の悩みの解決に応用するとしたら、まずは、悩みを複数の問題にわけると良いということになるでしょう。

そして、それぞれの解決策を考える。

問題を解決するために具体的にできる行動を考える。

あとは、実際にやっていくと良いということになります。

 

でも、悩み相談ではそれだけではない

しかし、悩み相談ということだと、それだけではない、ということが、この本を読むとわかります。

感情に寄り添うというのでしょうか。

どういうことを言ってもらいたいか。そんなことも考える。

ただ、答えだけを提示するというのでもない。そんなことがわかります。

 

この本がおもしろいのは、「裏側」を見せているからなのか、思考の過程を見せているからなのか。

まだわかってはいないのですが、単に、答えを書いているわけではないところが、おもしろく読めたところでした。

 

 

悩み相談から、悩みの解決方法を考える。そんなアプローチもおもしろかったです。

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

 

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