悟りとは?『煩悩リセット稽古帖』
今日も、こちらの本をご紹介します。おもしろかったので。

- 作者: 小池龍之介
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 111回
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前回の紹介では、煩悩について主に紹介しました。
今回は、悟りについてを紹介してみたいと思います。
悟りに対する誤解
「悟り」という言葉は、実践を離れて、言葉のみが独り歩きをしているように思われます。日常生活にはなんの関係もなく、役にも立たない世捨て人のためのもの、と誤解されている場合がほとんどです。
実際は、悟ってしまいさえすれば、頭の中であれこれ余計なことを考えて、「自分」にこだわることがなくなりますから、日常がすこぶるハッピーになります。
悟るというと、俗世間から逃れて、仙人のようになるというイメージがあるかもしれません。
そういう面もあるのかもしれませんが、ハッピーになるというのは、良いですよね。
無我っこ
自分、我というものは、ここに存在すると思い込んでいるだけで、ほんとうはそんなものは、どこにもない。すなわち「無我」というのが、仏道の真髄中の真髄です。
「無我」を少しなりとも体得すれば、どんなめんどうなこともこだわりなく遊び感覚で、自由自在にこなせてしまいます。
無我。
我が無い。
こういうのが、仏道の真髄ということです。
これを体得すると、いろいろと楽しくできるようです。では、どうやるのか?
自分の身体と心を観察する
その稽古法のひとつは、わたくしたちの身体と心を分解して、そのどこを探してみても「自分」の思いどおりになるものはない、ということを徹底的に観察するやり方です。
自分の身体と心を観察する。
そして、自分の思いどおりにならないということを知る。
そうすると、我というものから、離れられるということです。
悟りでハッピー?
悟るとハッピーになる。
かどうかは、私は悟ったことがないのでわかりません。
ただ、悩みは減りそうな気がします。
この本でも、完璧に悟ることを勧めているわけではなくて、少しでも悟ることができると、楽ですよ、といったこととして書かれています。
悩みが多い人が、こういう考え方をすると、悩みが減っていくのだろうと思います。
煩悩と悟り
この本は、煩悩や悟りについて、イラストとともに書かれていて、わかりやすいです。
日本人で、煩悩や悟りという言葉自体は、知らないという人はあまりいないのではないでしょうか。
ただ、その意味を知っているかというと、どうでしょうか。
私は、この本を読んで、ようやくその意味することが、少しわかったような気がします。
煩悩や悟り。
そういったことを知りたい人が読んでみると、理解が深まると思います。

- 作者: 小池龍之介
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/01/18
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