読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

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文章には「余韻」があると読んでよかったと思える『調べる技術・書く技術』

文章。

プロの人の文章術は参考になりますよね。

ということで、こちらの『調べる技術・書く技術』を読みました。

 

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

 

この本の著者、野村進氏は、ノンフィクションライターということです。

 

あるテーマを設定し、それについて調べ、人に話を聞き、最後にまとめる技術を紹介するのが、本書のねらいである。

ということで、ノンフィクションを書く際に必要なことがまとめられています。

 

【目次】

第一章 テーマを決める

第二章 資料を集める

第三章 人に会う

第四章 話を聞く

第五章 原稿を書く

第六章 人物を書く

第七章 事件を書く

第八章 体験を書く

 

優れたノンフィクションのパターン

短編ノンフィクションを書くときの心構えは、「ワンテーマ」である。

短編ノンフィクションは、原稿の枚数が限られるので、一つのテーマを様々な角度から伝えることだそうです。

優れた長編ノンフィクションの条件は、「これでもか、これでもか」である。

逆に、長編ノンフィクションは、常識や固定観念が事実で覆されるような、波状攻撃ができることが秀作の条件とのことです。

ここまでを簡単にまとめると、まず書き出しで読者を作品世界に引き込み、自分の流れとリズムに乗せて引っ張り、いくつかの山場を作りながら「構造の絵解き」を見せ、そして余韻を残しながら終わる、というのが、優れたノンフィクションの最も一般的なパターンである。

余韻があるというのは、ノンフィクションを読んだあと、読んでよかったと思えるものではないでしょうか。

文章は、読んだあとに、考えさせられるなどすると、余韻があって、読んでよかったと思いやすいですよね。

 

人物、事件、体験を書く

テーマを決めたら、情報を集めて、取材して、構成などを考えて、書く。

書くときには、人物、事件、体験を書くということです。

このあたりの詳しいことはこの本を読んでみてください。

 

思ったのは、文章を書くのは、だいたいこの3つを書くということだなと思いました。

ブログの場合は、あと、自分の意見・考えを書くというのもあると思いますが、それは体験に近いでしょうか。

 

「わかる」の次の「余韻」へ

文章では「うまさ」より「わかる」が大切。とくにウェブでは。 - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

このところ、文章術の本を読んでいて、「わかる」というのが大切だなと思っています。

ある種の「共感」がないと、その先が読んでもらえない。

だから、「わかる」が大切。

 

そして、わかってもらって、読んでもらったら、「余韻」というか、さらにそこから何かを考えてもらう。

そこまでできると、その文章を読んでよかったと、より一層思ってもらえるのかもしれません。

 

そう考えると、「余韻」のために、文章を書いていると言えるかもしれませんね。

読者が文章を読み終えたあとに、何を考えるのか。

そこまでを考えて、文章を書いてみる。

文章を読んだあとの読者のことを考えて、文章を書く。

伝えたいことが伝わったあとのことを考えて書く。

ここまでできると、読んでよかったと思ってもらいやすそうですね。

 

『調べる技術・書く技術』

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

 

 ノンフィクションの文章を書く技術が書かれています。

ノンフィクションを書くわけではないなら、そのまま使えるというものでもないかもしれません。

ただ、応用できることも、いろいろとあるなと思いました。

このあたりは、自分で読んでみて、考えてみると良いのでしょう。

 

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