良い戦略とは、どういうものか?
今日は、『良い戦略、悪い戦略』を読みました。
- 作者: リチャード・P・ルメルト,村井章子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 78回
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良い戦略とは、どういうものなのか?
この本を読んでも、あまり「戦略」が何かいうことは、わかるようになった気はしないところがありますが、「良い戦略」が何かはわかったような気がします。
「良い戦略は、十分な根拠に立脚したしっかりした基本構造を持っており、一貫した行動に直結する。」(p.108)
これでも、わかりにくいかもしれませんが、行動につながっているものが、戦略ということです、スローガンや目標だけでは、戦略ではないということです。
そして、基本構造とは、3つの要素からなっているということです。
1.診断 2.基本方針 3.行動
1.診断:状況を判断し、取り組むべき課題を見きわめる。
2.基本方針:課題にどう取り組むか、大きな方向性と総合的な方針を示す。
3.行動:方針を実行する。
良い戦略とは?
つまり、「良い戦略」とは、
状況判断に基づいて、課題を見極めて、方向性と方針を示しており、行動につながるもの
ということです。
もっと、わかりやすく言えば、「課題を解決する行動を示したもの」が、良い戦略となる、ということだと思います。
戦略ではないもの
逆に考えると、課題を解決する行動を示していないものは、戦略ではないということです。
ビジョンや目標だけでは、戦略にはなりません。
売上目標1億円は、目標であって、戦略ではなく、世界を代表する会社になるというのも、戦略ではありません。
戦略は仮説
目標を達成するための行動を示したものと言っても良いと思います。
しかし、それは、仮説であるということで、実行してはじめて、その戦略が良かったか悪かったかはわかるということです。
それでも、課題を解決する行動が示されていなければ、行動に移されることは、ほとんどないでしょうから、「戦略」さえでもないということです。
「目標」を宣言するよりも、「戦略」を宣言したほうが良いのかも
目標を宣言すると良い、などと言われます。
有限実行ですね。
目標よりも、行動を宣言したほうが良いのかもしれません。
「売上100万円を達成します」ではなく、「100軒訪問します」、といった感じで。
ブログであれば、「1000アクセス目指します」よりも、「毎日更新します」が、「戦略」ということになるのでしょう。
目標を達成するために、これが良い戦略であるかは、わかりませんが。
- 作者: リチャード・P・ルメルト,村井章子
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余談
戦略とは?というのは、なかなかわかりにくい気がします。
いろいろと本を読んでも、わかったようなわからないような。
「課題解決の行動(方針)」が戦略。
(もしくは、目標達成の行動方針)
これは、比較的わかりやすいと思います。
何のために何をするか、(そして何をしないか)が、戦略ということでしょう。
目標を決めたけれども、実行できないのは、何をするかという行動を考えていないから、というのあると思います。
この本では、企業の例が多いですが、個人でも、目標を決めて、そのあとに、戦略としての行動方針を決めて、実行していく。
ここまでやると、目標達成に少し近づくのではないか。
そう思いました。