『「貞観政要」のリーダー学』明君と暗君を分かつもの
最近は、こんな本も読んでいます。
『貞観政要のリーダー学』
貞観政要は、リーダーや帝王学で必要と言われたりする本ですね。
ただ、そのまま読んでもいまいちよくはわからない。
というか、物語的に読む分には、それはそれでおもしろいと思うのですが、それをどう解釈すると良いかが、なかなかわかりくにいところがありますね。
ということで、こんな本も読んでみると、わかってくるというのがあります。
君主の三つの等級
『韓非子』は、君主には三つの等級があるとして、こう語っている。
「下君は己の能を尽くし、中君は人の力を尽くし、上君は人の智を尽くす」
自分の能力だけで仕事をしているのは「下君」。配下に人材を集め、彼らの知恵を借りて仕事をするのが「上君」なのだという。
どちらが大きな仕事を成し遂げるかは言うまでもない。
『韓非子』の話ですが。
たしかに、君主というかリーダーには、こういった違いがあるのでしょうね。
そして、やはり、人の知恵や力を借りて仕事をできると、大きな仕事ができるということになるでしょう。
ここは、リーダーとしても考えたいですし、自分の仕事を楽にするということでも考えたかったりしますよね。
明君と暗君を分かつもの
名君と暴君はどこで違っていくのかと言えば、自己コントロールの有無である。
人間はだれでも感情や欲望を持っている。だが、感情や欲望のままに、言いたいことを言い、やりたいことをやっていたのでは、たちまち暴君に転落する。
その点、極力みずからの我がまま勝手を抑制するのが名君なのである。ある意味で、名君とは「忍」以外の何物でもない。
みずからの我がまま勝手なリーダーについていきたいという人は、あまりいないですよね。
そうなると、やはり自己コントロールがポイントになるのでしょう。
単に、能力があるというだけではなくて、人格や徳といったものも求められる。
名君。良いリーダー。
そういう人には、こういったことが求められるのでしょうね。
能力以外のこと
能力を伸ばすというのは、なかなかむずかしいところがありますよね。
時間がかかるというか、向き不向きもありますし。
しかし、人の力を借りられたら、自分以外の能力を活用できる。
人の力を借りる。
そのための方法が、ある意味、リーダーシップとか、マネジメントといったことなのかもしれません。
人が一人でできることは限られていますよね。
そういう限界を超えるには、能力以外の面に目を向ける必要もある。
そんなことを感じます。
『「貞観政要」のリーダー学』
リーダーになるかどうかは別として、リーダーに必要なことを知っておくと、組織やチームで自分がどう動くと良いかなどが、わかってくるところはありますね。
それは、そうですよね。
チームを引っ張っていく人がどういうことを求められるのかがわかっている人と、わかっていない人では、チームを盛り上げるにはどうしたら良いかなどで行動などが変わってくるでしょうから。
リーダーシップなどの話は、リーダーにはもちろん必要なのでしょうけれど、チームをよい方向に向かわせるために、メンバーも知っておくと良いのでしょうね。
そんなことを考えた本でした。
リーダーシップやチームなどについて考えたい人は読んでみると、おもしろいと思います。
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