「やればできる？」「しなやかな考え方」をすることが大切な理由

人間は変われると思いますか？それとも、変われないと思いますか？

昨日は、こんな本を読み返してみました。

「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力

「やればできる」とは限らないとは思いますが、「やらなければできない」可能性は高いですよね。

この本では、「マインドセット」、考え方や信念で、行動や感情が変わってくるということが書かれています。

この本では、２つの「マインドセット」を対比のように書かれています。それは、「しなやかマインドセット」と「こちこちマインドセット」です。

対比することでわかりやすく説明することを狙ったものだと思います。一人の人が完全にどちらかになるということはないと思いますが、傾向として分かれることはあるように思いました。

「しなやかマインドセット」と「こちこちマインドセット」

「しなやかマインドセット」

はじめに配られた手札だけでプレイしなくてはいけないと思えば、本当は10のワンペアしかなくても、ロイヤルフラッシュがあるかのごとく自分にも他人にも思い込ませたくなる。けれども、それを元にして、これからどんどん手札を強くしていけばよいと考えてみたらどうだろう。それこそが、しなやかな心のもち方、つまり、「しなやかマインドセット」なのである。その根底にあるのは、人間の基本的な資質は努力次第で伸ばすことができるという信念だ。

 「こちこちマインドセット」

自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人−−「こちこちマインドセット」の人−−は、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。知能も、人間的資質も、徳性も一定で変化しえないのだとしたら、とりあえず、人間としてまともであることを示したい。このような基本的な特性に欠陥があるかなんて、自分でも思いたくないし、人からも思われたくない。

変われると信じるか。変われないと信じるか。

これで考え方や行動が変わってくるということです。

できると思って、やる

たぶん、「しなやかマインドセット」のほうが、積極的に行動していくのではないでしょうか。行動すれば成功するとは限りませんが、行動しないと、なかなか良くはならないでしょう。

「やればできる！」と思って行動するのは、そう考えて行動したほうがやる気になるからなのではないかと思います。

これは、逆を考えるとわかりますね。

「やってもできない」と思ったら行動しないでしょう。行動しなければ、あとは、運任せです。運任せでうまくいくこともあるとは思いますが、それこそ、神のみぞ知る、ということで、これ以上考えても仕方がありません。

「しなやかな考え方」をすることが大切な理由

そう考えると、「しなやかな考え方」をすることが大切な理由は、やはり行動して自分から変えていくためにあるのだろうと思います。

何かを行うときは、「やってみなくちゃわからない」ということがありますが、それをどれだけ減らしていって、実現できるようにするか。そういうふうに考えるには、「しなやかな考え方」をしているほうがよいのでしょうね。

なぜなら、「変わらない」と思っていたら、行動したくないですから、行動しないでいると、変わらないどころか悪いほうに行ってしまうかもしれませんから。

もちろん、行動しないほうが良いときもあるでしょう。それも、「しなやかな考え方」をすると、ここは動かないでおこうと考えることもできるでしょう。

 「できる」「できない」は、あとにならないとわからないけれども

何か目標を決めたとして、それができる・できないは、結局あとにならないとわからないことでしょう。

例えば、ブラジルサッカーワールドカップで、日本が優勝する可能性は高くはないと思いますが、可能性がゼロではない。戦う前から決めることはできませんし、もともと弱いのに勝てないと思っていたら、やはり勝つことはできないでしょう。

どうやったら勝つことができるのか？どうやったら目標を達成することができるのか？

そうやって考えるのに、「しなやかな考え方」をしたほうが、「こちこちの考え方」をするよりも可能性が高まる。

だから、「しなやかな考え方」をするほうが良いだろう。

そんなことを、この本を読んで思いました。

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