サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている
『サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている』。
長いタイトルの本です。
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: 新書
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今日はこちらの本を読みました。
悩みをどう解決するか。このところこんなことを考えています。
この本では、サラリーマンが悩みそうなことには、学問としては「答え」が出ているということで、その答えなどについて書かれています。
目次
第1章「なぜ、いくらがんばっても給料が上がらないのか?」
第2章「なぜ、お金が貯まらないのか?」
第3章「どうすれば楽して出世できるのか?」
第4章「どうすれば職場の人間関係はうまくいくのか?」
第5章「どうすれば仕事はうまく回るのか?」
第6章「なぜ、いくら仕事をがんばっても家庭がうまくいかないのか?」
終章「それでも悩みのつきない日々をどう生きれば良いのか?」
こういった内容になっています。
自分の悩みに関係していそうという人には、ヒントが見つかるのではないでしょうか。
なぜいつまで経っても仕事は終わらないのか?
仕事が終わらない。そういうことはあります。なぜなのでしょうか。
プロジェクトマネジメントの考え方から書かれています。
プロジェクトマネジメントの成功はどのように定義されているのでしょうか?その答えはごくシンプルな3つの成功基準に集約されています。それは、①期限内に、②予算内に、③プロジェクトチームとステークホルダーが合意した品質目標を満たすことです。
とくに、目標が大切で、ステークホルダーが合意した目標を共有できていることが大切ということです。
目標を共有する
チームが目標を共有できていなかったり、合意できていないということはあります。
そうなっていると、何をどうすると良いかが、不明確になる。
だから、いつまで経っても仕事が終わらない。
目標を明確にして、合意して、共有する。
ここができていることが、まずは仕事を終わらせるには大切ということです。
言われてみれば当たり前ですが、実際に行うのはむずかしいことのように思います。
毎日確認するといった、目標を共有する仕組みがあると良いのでしょう。
どうすれば相性の悪い人とうまく仕事ができるのか?
組織行動論の研究が明らかにした大きな発見は、「人間は自分にとってベストなやり方を全ての人にとってベストだと錯覚している」ということです。
上司が部下に、仕事のやり方を押し付ける。
そういったときに、こういうことがわかったりします。
職場の人間関係がうまくいかないという悩みをどう解決すれば良いのか、という答えは、「いかに自分と異なるタイプの人間がいるのか」を理解した上で、その自分と異なるタイプに合わせてどう接すれば良いのかという対策を持っておけば良い、というのが今のところの最新の組織行動論から導かれる結論だと言えます。
異なるタイプには、異なる対応をということです。
どうも考え方が違うのか、うまく一緒に仕事ができない人がいる。
そういうこともあるでしょう。そんなときは、異なる対応してみると良いのかもしれません。
この本では、このあとに、タイプ別の対応などについて書かれています。このあたりを知りたい人は読んでみると参考になるところがありそうです。
タイプに合わせつつ、柔軟に
ただ、いろいろとタイプが出てくると覚えられないということもあります。
そして、そのときどきで人は変わったりもします。
タイプに合わせつつ、柔軟に相手と仕事をうまくできるようにしていく。
こういうところに現実的な対応の「答え」はなっていくのだろうと思います。
仕事は、目標を達成するということがあります。
業務に支障がなければ、人間関係は悪くなければ問題ないでしょう。良いに越したことはないですけれども。
自分以外の考え方や方法があるということを理解しつつ、仕事をうまく進められるように職場の人たちと関係をつくる。
型通りには行かないところがあると思いますが、このあたりに実際の対応にはなるでしょう。
「答え」は実践段階では変わってくるから
学問的な答えは、だいたいこのような感じということが、この本でわかります。
そこから実践する際には、現実に応用する。
自分で考えてみたり試してみたりして、それでもよくわからないのであれば、他の方法を人に聞いたり他の本などか知る。
臨機応変なことが求められるでしょう。
状況や相手は変化しますから、答えをただやってみれば、何でもうまくいくというものでもない。
落としどころや気をつけると良い点などを知った上で、行動していくと、行動の際の質が変わってきて、結果も変わってくるでしょう。
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
- 作者: 西内啓
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