読書投資法7か条・効率が10倍アップする新・知的生産術
知的生産についてこのところ本を読むなどしています。
今日は、こちらの『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』を読み返しました。
アナログではない、デジタルを活用するということが、こちらの本では紹介されています。経済評論家の勝間和代氏の本です。
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 単行本
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目次
◎はじめに 数々の資格・賞を取得した新・知的生産術を公開!
◎第1章 自分をグーグル化する方法
◎第2章 情報洪水から1%の本質を見極める技術
◎第3章 効率が10倍アップするインプットの技術―アナログ手法とIT機器を融合させる方法
◎第4章 成果が10倍になるアウトプットの技術―マッキンゼー直伝! ピラミッド・ストラクチャー&MECE
◎第5章 知的生産を根底から支える生活習慣の技術―すき間時間、体力、睡眠に投資する発想転換のススメ―
◎第6章 自分の力が10倍アップする人脈作りの技術―情報のGive5乗の法則―
◎最終章 今日の5つの新しい行動から明日を変える!
◎巻末フルカラー付録 愛用IT機器・ソフト16、お薦め書籍116、厳選英語Audio Book33リスト付き
インプットやアウトプット、人脈作りといったことが書かれています。
ページ数が、300ページ弱あるので、そこそこ厚い本だと思います。それだけ、ノウハウがいろいろと紹介されています。その中から、わたしが気になったところをまとめておきます。
読書投資法7か条
1 本は著者との対話
2 すぐに読まない本でも、とりあえず買っておく
3 5000円以内の本は迷わず買う
4 自分のテーマのアンテナを張っておくと、自ずと必要な本が目に入ってくる
5 ベストセラーは読みやすいが、中身が濃いとは限らない。良書は自分で探す
6 保管しておくのは買った本の10分の1でいい。
7 本を読む時は速読スキルを含め、スピード最優先。
この本のはじめのほうに、「情報は現代の通貨」という話が出てきます。「良い情報」があると、生産性が高まりビジネスがうまくいきやすく、稼げるようになるということだと思います。
読書も、良い情報を得るための「投資」で、そのための方法が上の7つということです。他にも読書については書かれていますが、ここから意識して始めると良いとのこと。
まだ電子書籍がなかったころの話です。今はまた、価格など違っているかもしれません。電子書籍であれば、保管などはあまり関係がないなどもありますし。
本は著者との対話
この7つだと、ここがとくにポイントとなるでしょうか。著者の問いかけに答えるように読んでいくということです。
創造的読書について『知的生産の技術』梅棹忠夫 - 読書で本から学ぶブログ
梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』で書かれていた、創造的読書の前段階と言えるでしょうか。読みながら考えるということです。
そして、さらに良書などからインプットしたことをアウトプットに活かす。その方法も書かれています。アウトプットに興味がある人は、読んでみると良いと思います。
成果は「知識×実行割合×定着率」で決まる
成果は、インプットで学んだ「知識」と、「実行した割合」と「それが定着した割合」のかけ算で決まるということです。
この式が、成果のすべてを表すわけでないにしても、ある程度は、こういうところがありそうだと思います。
かけ算なので、3つとも重要になりそうです。 知識だけ大きくても、実行していなければ、あまり成果が大きくならないでしょうし、実行したことが大きくても、学んだことがあまり役に立たないことであれば成果にはなりにくいでしょう。
また、定着できるかどうか、習慣にできるかどうかも、成果に影響するということです。
学んだことを実行する。これがまずは大切になりそうです。
デジタルとアナログの融合
この本が出版されたのが、2007年のようです。
副題に、自分をグーグル化する方法とあるように、パソコンの話やネットの話が出てきています。まだ、スマホやクラウドの話はありません。
デジタルとアナログを融合させようという話が出てきています。 おそらく、今は、違ったツールを勝間氏も使っているのではないかと思います。もっと、デジタルよりになっているのではないかと、想像ですが、思われます。もうしばらくして、またこういった知的生産術の本を書いみてもらえると、違う方法がわかりそうですね。
それでも、考え方や方法の基本的なところは同じなのではないでしょうか。
ここではあえて紹介していませんが、「アウトプットの技術」が重要だろうと思います。インプットしていても、アウトプットがなければ、成果にはなりにくいでしょうから。
この本は、アナログからデジタルの移行期にあったのだろうと思われる本で、その点が興味深かったのと、アウトプットや実行の大切さがあらためてわかったのが良かったです。
この本の巻末におすすめの本が紹介されています。少し古い本になりますが、おもしろい本が多かったという記憶があります。