文章を書けない人は「文章」を書こうとしていませんか?『書いて生きていくプロ文章論』
プロのライター。
文章を書いて、お金をもらう。
そういう仕事をしている人もいますよね。
今日は、こちらの『書いて生きていくプロ文章論』を読みました。
プロとしての、文章論。
この本の著者、上阪徹氏が考える文章を書く上での心得について書かれています。
目次
はじめに
第1章 その文章は誰が読む?
第2章 伝わる文章はここが違う
第3章 プロ文章家の心得
第4章 「話す」よりも「聞く」のが大事
第5章 プロの取材はこう行う
第6章 「書く仕事」のキャリア作り
第7章 「職業文章家」として生きる
コラム1 ライターという職業
コラム2 雑誌記事を作る
コラム3 書籍を作る
おわりに
何を伝えたいか、整理できていますか?
文章がうまく書けない、という相談を受けることがよくある、という話はすでにしましたが、そういうケースで似た相談にたびたび出くわすことになりました。しかしそれは、文章をどう書くか、という問題では実はまったくなかった、ということに私は気づきました。
どう書くか、に気を取られるあまりに、もっと大事な、何を書くか、がぼやけてしまっている。もっといえば、抜け落ちてしまっていると思えるものが少なくなかったのです。
文章術というと、どう書くか、という話が多いです。
たしかに、それは大切ですが、文章で何を伝えたいか、がハッキリしないなら、どう伝えると良いかもよくわからない。
まず、何を伝えたいのか。
ここをハッキリさせることが、伝わる文章へのはじめの一歩ということです。
「文章」を書こうとしていませんか?
相手に何かを伝えたいと思ったとき、会いに行くなり、電話をするなりして、話をしに行くでしょう。普通に話をすることについては、多くの人が苦手意識を持っていないのではないでしょうか。ならば、その話す内容を、そのまま文章にしてしまえばいいのです。
話す内容を文章にする。
それで、文章はいいのだ、ということです。
ただ、話が苦手、という人はいると思います。
ここで言いたいのは、文章だからといって、特別な伝え方ではないということでしょう。
文章を書くと考えるよりも、伝えると考える。
だから、何を伝えたいのかが大切ということになります。
そして、もちろん、誰に、なぜ、何を、どうやって伝えるかが大切になる。
それは、話し方でも、書くことでも、他のコミュニケーションでも、伝えたいということがあるなら、同じこと。
そういうことなのだろうと思います。
伝えたいことを伝わるように書け
おもしろい文章とは何か?『いますぐ書け、の文章法』 - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
こちらの、『いますぐ書け、の文章法』では、いますぐ書け、それが文章法だと言われています。
今考えていることを、まずは書け、そういうことです。
文章とはこういうもの、といったことを考えるのではなく、今持っている技術で書いてみる、それが、文章を書くということの始まり、ということを言っているのだと思います。
たぶん、「文章を書くと考えるよりも伝えると考える」と同じようなことを言っているのでしょう。
伝えたいことを伝わるように書け。
結局、プロのライターという人も、ここは同じなのでしょうね。
心得、心構えということでは同じで、そこから先は、技術なのだと思います。
この心得、心構えができたら、どう書くか、どう伝えるかを知ると、伝わりやすくなる。
文章術は、こういうことを知ってから、学ぶと良いのでしょうね。
『書いて生きていくプロ文章論』
プロのライターとしての心構え。
上の他にも、いろいろ細かいことも書かれています。
それは、プロであればもちろんですが、プロでなくても、なるほどと思うところがありました。
それらを知りたい人は、読んでみると良いと思います。
文章を書く前に、伝えたいことは何かをハッキリさせる。
言われてみれば当たり前ですが、ここを決めないと、伝えたいことが伝わらないですよね。
ここがあらためてわかったことが、この本を読んで大きかったです。
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