自分の頭で考え続けるには?『長考力』
自分の頭で考えることが大切とはよく言われます。
こちらの『長考力』を読みました。
将棋の佐藤康光九段が書かれたものです。
将棋は頭で考えて、打っていくものですね。
この本では、どんなことを考えて、佐藤棋士が、将棋をやっているかといったことが書かれていました。
なぜ日々の訓練が必要なのか
詰将棋とは、正確な「読み」のトレーニングであると同時に、「読み切れなくても判断できる」状態を保つためのメンテナンスでもある。一見矛盾するようだが、「読むこと」の積み重ねが「読まないこと」を可能にしているのだ。
将棋は、玉を取ったものが勝ちます。
そのために、詰将棋として、玉を詰めるトレーニングをするのですが、それは、読み切れないとしても、判断できる状態にするためということです。
そして、この本で何度か出てくるのですが、読まないこと、考えないこと、それが、読むことを成り立たせている。
時間が有限の中で将棋は行います。
ずっと考えていて良いわけではありません。
そうなると、考えるにしても、すべては考えられない。
だから、考えなくて良いことは考えないと判断できること、捨てることが、ポイントになってきて、それは、日頃のトレーニングによってできるようになるということです。
モチベーションの源泉
将棋へのモチベーションをどうやって保つかは棋士によるだろうが、私はやはり未知への挑戦に強い魅力を感じている。
佐藤棋士は、未知への挑戦にモチベーションの源泉があるということです。
だから、新しい戦い方、新しい手を見つけるのが楽しいということで、そういう将棋を指したいと考えているとのこと。
長く考える。
そのための、モチベーションがどこにあるか。
モチベーションは、維持することがむずかしかったりしますよね。
長く続けるには、モチベーションを維持しないと続かない。
その自分なりの源泉を見つけておくと、続けるというのができるのかなと思いました。
自分の頭で考え続けるには?
この本の中で、佐藤棋士が9年も考えて、新しい手を見つけたという話が出てきます。
ずっと考えていたわけではないと思いますが、どこかで引っかかっていた。
そういうことを忘れずにいる。
そうすると、答えが見つかることもある。
そんな例として、印象に残りました。
あなたの話はなぜ通じないのか?7つの質問で想いが伝わる『話すチカラをつくる本』 - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
考えないと伝わらない。考えるのは、問いを立てることから こういうことを考えていないから、伝わらない。 そういうのはあるのだと思います。
あなたの話はなぜ通じないのか?7つの質問で想いが伝わる『話すチカラをつくる本』 - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
考えるのは問いを立てることから、ということが、『話すチカラをつくる本』にありました。
疑問に思ったことを、忘れないでいる。
これが、自分の頭で考え続けるということなのかもしれません。
『長考力』
考え続ける。
なかなか大変なことだと思います。
考えないで済むなら、考えないでも良いと思いますが、それだと、答えが見つからなかったりします。
進歩がないというか、今までどおりになってしまう。
そうなると、成長にはつながらないですね。
だから、考える、考え続ける。
そこには、疑問に思ったことを、答えが見つかるまで、考えようとすることが大切なのだろうと思います。
なぜ?を持ち続ける。
そういう姿勢が、長考力につながる。
そんなことを、この本を読んで、感じました。