読書で本から学ぶブログ【書評・感想】

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悩みが出てきたときに最初にやること『オタクの息子に悩んでいます』

昨日に引き続き、『オタクの息子に悩んでいます』を紹介します。

というのは、おもしろかったからです。

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

 

 

なぜ人間は悩むのか?

悩みとは、「複数の問題がこんがらがった状態」と、僕は定義しています。

だいたい、人間が悩んでいる時というのは、頭の中で「ああでもない、こうでもない」というふうに考えているものです。

「じゃ、こうしようか」「でも、そうするとこうなる」「じゃあ、こうするとどうなるだろう」というふうに行ったり来たりしてるんです。

複数の問題がこんがらがった状態。

これが悩みということです。

ああでもない、こうでもない、と考えても、なかなか答えが出ない。

そんなときを悩んでいるというのでしょう。

 

 悩みが出てきたときに最初にやること

問題に手が付けられなくなった時=「悩みのるつぼ」が発生している時に、最初にやるべきことは、頭の中だけで考えるのをやめること。

ノートに書き出してみたり、他人に相談することが最優先です。

なので実は、相談者の大半は、悩みを書いている段階で、かなり解決しているじゃないかと思います。

この本は、お悩み相談の答えをどうやって、岡田斗司夫氏が考えているかという内容の本です。

相談者は悩みを書いている段階で、少しは解決している部分もあるのではないかということです。

頭の中だけで考えていると、「見えない」ので、なかなか解決策がわからない。

だから、書き出す、相談して話す。

そういうことをすると、まずは解決に向かいやすいということでしょう。

 

書き出すと違ってくる

たしかに書き出すと違います。

実は、このブログの記事も、はじめは違う感じで書こうかと思っていました。

他のことをもう少し加えてみようと考えていました。

ただ、それだと、何を言いたいかがぼやけそうだと思い、このような形になっています。

頭の中にあったときは、それが良いと思っていたわけですが、いざ書き出してみると、違うことを思ったり、感じたりする。

それは、ある意味、アイデアを思いつくのと同じでしょう。

書き出すと、解決策を思いつきやすくなる。

 

「思考ツール」を自分の思考から考える

解決策を考えるときに、岡田氏は、11個の思考ツールを使っているそうです。

前回の記事で紹介した、「分析」などです。

(11個の思考ツールを知りたい方は、この本を読んでみてください。)

自分がどうやって日頃考えているかということを記録して、そこから「ツール」として取り出したということです。

自分の日頃の考え方から、どういう思考方法をしているかを分析する。

これはおもしろいと思いました。

悩みを解けないのは、思考ツールが合っていないかも

「悩みグセ」をやめる9つの習慣 - 読書で本から学ぶブログ

「悩みグセ」をやめる9つの習慣 (だいわ文庫)

「悩みグセ」をやめる9つの習慣 (だいわ文庫)

 

こちらで紹介したように、悩みも「クセ」のようなところがあります。

思考も「クセ」があるでしょう。

自分がよく使う「思考ツール」があるはず。

悩みをなかなか解けないということは、思考のツールが、悩みの解決に合っていないということもあるのかもしれません。

悩みを書き出して解決策を考えるときに、思考ツールをいろいろ持っていると、解決策を思いつきやすそうです。

これは、フレームワークを知っておくということに似ていると思います。

思考の枠、考え方の枠を知っておくと、分析しやすい。

69項目200種類のフレームワークが紹介されている本『ビジネス・フレームワーク』 - 読書で本から学ぶブログ

ビジネス・フレームワーク (日経文庫ビジュアル)

ビジネス・フレームワーク (日経文庫ビジュアル)

 

悩みの解決とフレームワーク

悩み解決は、やはり問題解決に似ています。

 

そんなことも考えることができた、『オタクの息子に悩んでいます』でした。

 

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)