伝わるように書くために『シンプルに書く!伝わる文章術』
今日は、こちらの『シンプルに書く!伝わる文章術』を読みました。
シンプルに書くと、伝わりやすくなるなどと言います。
では、シンプルに書くとはどういうことでしょうか?
目次
第1章 文を分ければシンプルになる
第2章 言葉を削るとより多く伝わる
第3章 無用な飾りを取り去る
第4章 的確に書く
第5章 分かりやすく書く
第6章 長文をシンプルに構成する
第7章 共感が得られるように書く
第8章 視覚的な効果を考える
この本では、8章40項目ぐらいのシンプルに書くコツについて書かれています。
その中から参考になったところを紹介します。
述語を早く示す
日本語は、最後の述語で意味が確定します。ですから、なかなか述語が現れない長い文は、頭が疲れてしまいます。途中の言葉を全部覚えておいて、文末まで来なければならないからです。
「結論を先に言う」と、似ているところがあると思いました。
よくあるのは、主語や修飾語が長くなる、というものです。
自分が考えているそのままに書いてしまって長くなるのでしょう。
主語述語を近くする。述語を早く示す。
こうすると、意味を取りやすくなるので、理解しやすくなるということです。
言いたいことからズレているのに気づく
文章がなかなか書けない時は、「考えが未整理なのではないか」「言いたいことが、はっきりしていないのではないか」と、まず疑ってみてください。
次に、「浮かんで来た言葉が、自分の言いたいこととピッタリ合っているか」というチェックも行ってください。
言いたいことと書いている文章が合わない。そういうときがあります。
そんなときは、言いたいことが整理できていないのではないか。
こう考えてみる。
そして、言いたいことをはっきりさせる。
そうしてから、再度書きなおしてみると、わかりやすい文章になりやすいということです。
文章が書けない時は、言いたいことが明確になっていないときかもしれません。
言いたいこと、伝えたいことを、はっきりさせる。
そこを考えてみると、文章を書けるようになりやすいです。
主語や主題を断りなしに変えない
書き手は頭の中で自由に考えを巡らせることができますが、断りなしに主語や主題を変えてしまうと、読み手は戸惑ってしまいます。
主語や主題を断りなしに変えない。
断りなしに主語や主題を変えると、戸惑ったり、言いたいことがわからなくなったりするということです。
この本で紹介されている例で言うと、フランスのカフェの話をしている途中で、イタリアのカフェの話を出してくると、フランスのカフェの話をしたいのか、イタリアのカフェの話をしたいのか、それともカフェの話をしたいのかなど、わかりにくくなるということです。
もし変えたいのであれば、説明して「断り」を入れると良いのでしょう。
とくに主題を変えるときは、説明が必要。
覚えておきたいと思いました。
シンプルな文章とは?から伝わる文章を考える
シンプルな文章と伝わる文章。
イコールでつながるものではないかもしれません。
だとすると、シンプルな文章を考えて、そこから伝わる文章とはどういうものか、ということを考えるのは有益だと、この本を読みながら思いました。
伝わらない文章でも良い。
そういう考え方もあるかもしれません。
ただそれでは、わかってもらうことはむずかしいでしょう。
もし自分の言いたいことをわかってもらいたいのであれば、伝わる文章を考えてみる。
そのために、シンプルな文章とはどういうものか一度知ってみる。
その先に、伝わる文章を書くということがあるような気がしました。
この記事では、この本から3つほど紹介しました。他にもシンプルに書くことにつながることが紹介されています。シンプルに書く。伝わる文章を書きたい。そういう人は読んでみると良いと思います。
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