『人生をやり直すための哲学』
哲学
なんとなくむずかしいイメージがありますし、役に立つのだろうかとも思います。
今日はこちらの『人生をやり直すための哲学』を読みました。
人間関係や仕事の悩み、社会への不満、迷いや不安、生きることについて哲学者の言葉とともに書かれています。
豊かな人間とは
豊かな人間とは、自身が富であるような人間のことであって、富を持つ人間のことではない。(マルクス)
貧乏でお金が得られない。そんなときに、どう考えると良いか。
富を持っていることではなく、自分の人格などが富んでいるような人間を目指すということです。
誰でもお金持ちにはなれないかもしれません。
ただ、人間として高めようとするのは、自分で決められる部分があるでしょう。
だから、こう考えてみてはということです。
一段上のレベルに到達する思考法
ヘーゲルの弁証法は、問題が生じたときに、それを克服して、それに一段上のレベルに到達するための思考方法です。これによって一見相容れない二つの対立する問題を、どちらも切り捨てることなく、よりよい解決法を見出すことができるのです。
弁証法という考え方があります。
ヘーゲルの弁証法は、一見すると相容れないものを、統合して、より良い解決法を考えるというものです。
そういう考え方ができると、問題解決につながりやすいですよね。
哲学から考え方を知る
考え方を知ることで、気持ちが楽になるということもある。
考え方を知ることで、問題の解決策を思いつくこともある。
そういうことはありますよね。
この本では、さらにたくさんの哲学者の考え方や言葉が紹介されています。
たくさん知ることで、問題に対処しやすくなるはずです。
悩みが軽くなって、問題に対処しやすくなる。
そんな哲学者の考え方や言葉を知りたい方が読まれると良いと思います。
目次
第1章 人間関係の悩み(ソクラテスに聞く―不仲~夫婦仲が悪い時
アリストテレスに聞く―不信~信じていた友人に裏切られた時
デカルトに聞く―不和~家族から理解されない時
レヴィナスに聞く―孤独~わかちあう人がいない)
第2章 仕事の悩み(カントに聞く―失敗~不手際や失策をおかした時
ヘーゲルに聞く―不振~成果があげられず、不遇な時
ウィトゲンシュタインに聞く―違和感~上司や職場に溶け込めない時
アーレントに聞く―挫折~仕事があわないと感じた時)
第3章 社会への不満(マルクスに聞く―貧乏~お金が十分に得られない時
サルトルに聞く―不自由~しがらみや制度がわずらわしい時
フーコーに聞く―権力~政府や社会のしくみに怒りを感じる時
ロールズに聞く―不安~老後が心配になった時)
第4章 迷いと不安(プラトンに聞く―不倫~泥沼な関係に陥った時
キルケゴールに聞く―離婚~パートナーと別れた時
ニーチェに聞く―虚無~人生の目的を見つけられない時
デリダに聞く―転職~進路変更を考えた時)
第5章 生きる困難(アランに聞く―別離~愛する人を喪った時
ヤスパースに聞く―失業~倒産やリストラに遭遇した時
メルロ=ポンティに聞く―病気~心や身体が不調な時
ハイデガーに聞く―介護~親を看取り、死と向き合う時)