何から文章を学ぶか?『芥川・太宰に学ぶ心をつかむ文章講座』
今日は、『芥川・太宰に学ぶ心をつかむ文章講座』を読みました。
「対比」のようにもなっていて、1冊で二人の文章を学べるというのは良いなと思いました。
目次
プロローグ 文豪の文章術を盗もう
第1章 芥川に学ぶ論理的な文章術
第2章 太宰に学ぶ自由奔放な文章術
第3章 芥川に学ぶ視点を変える文章術
第4章 太宰に学ぶ魂を表現する文章術
第5章 芥川に学ぶ重厚な文章術
第6章 太宰に学ぶ演技としての文章術
第7章 出口 汪×齋藤 孝 なぜ芥川と太宰はすごいのか?
「論理」があってこその「共感」
「心をつかむ」文章を書くには、たとえどんな感覚的な文章でも、あるいはレトリックに富んだ技巧的な文章だったとしても、その背後にしっかりした論理性がなければ、読む人の共感を得ることはできません。
めちゃくちゃな文章だと、多くの人の共感は得にくい。
こういうのはあるのだと思います。
一部の人にはわかってもらえるのでしょうけれど、それらは多くはないでしょう。
論理と感情。
文章には、2つがあると、より魅力的というのか、読みたい文章になるのでしょうね。
大切なことはストレートに書く
これは私の個人的意見ですが、メールなどでも時候の挨拶など、紋切り型の前書きが長々書いてあるものは好みません。失礼がないようにと形式に則って長々と挨拶を書いてしまうのでしょうが、読み手も形式的な文章だと分かっているので、かえってイライラしてしまうだけです。
それよりいきなり本題に入った方が、相手は自分に本音を打ち明けているような印象を受けるものです。
暗に伝えるとか、結論までが長いということだと、何が言いたいかわかりにくいというのはありますね。
そして、そうすると、あまり大切だと思っていないのかと、相手にうけとられてしまいかねません。
やはり、結論や大切なことは、ストレートに早めに書いたほうが良いのでしょうね。
とくに、ビジネスではそうでしょうね。
芥川は読書体験から文章を練り上げた作家
太宰が「小説家には、聖書と森鴎外全集があればじゅうぶんだ」と言い切ったのに対して、芥川は実体験よりも、読書体験から文章を磨き上げた作家でした。
読書体験から、芥川龍之介は、文書を練り上げていった。
そういう作家だそうです。
この本では、それがわかるようになっています。
論理性などを手に入れていったのは、読書体験からなのですね。
本から文章を磨いていきたい。
そういう人に、芥川龍之介の文章は、参考になるところがあるということですね。
『芥川・太宰に学ぶ心をつかむ文章講座』
『芥川龍之介に学ぶ文章の基本』何を入れると読んでもらえるか? - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
こちらが、なかなかおもしろかったので、 『芥川・太宰に学ぶ心をつかむ文章講座』も読んでみました。
一緒に読んでみると、芥川龍之介や太宰治から学んで、自分の文章に活かせるところがあると思います。
私も、少しずつ変えてみようかと思っています。
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