活躍できる人の10のスキル。なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか?
今日は、こちらの本を読みました。
世界で勝負するかどうかは置いておくとしても、ビジネスパーソンが活躍していくためのヒントがあると思ったので、ご紹介します。
フランス、イタリア、スペインなどの海外で活躍している日本人シェフ15人に取材したものです。15人へのインタビューと、そこから得られる34のスキルという形になっています。
さすがに34は多いと思うので、そこからこれはと思うものを10紹介します。
- 技術や知識よりも、哲学を学ぶ
- 突き詰めて考える
- すべての行動に意味をもたせる
- 目先にとらわれず、自分を信じる
- 他人に言われないと動かない人になるか、自分で動くか
- 弱みではなく強みを伸ばす
- 人とのつながりをつくる、知ってもらう努力をする
- 有名店で働いたではなく、そこで何をやったか
- 遠慮しない、謙遜しない、感情を抑えない
- その土地のやり方に合わせたマネジメント
1.技術や知識よりも、哲学を学ぶ
これは、この本に出てくる人のほとんどがそういう印象なのですが、哲学、考え方が特徴的なように思います。技術や知識ももちろん一流の人ですからあるのでしょうけれど、そうなった理由は、考え方、哲学にあるように思いました。
ほとんどの人が、活躍するための考え方をしている。
そういう印象が強く残りました。
まず、考え方なのだということがわかります。
2.突き詰めて考える
考えることの大切さをよく表している言葉ですね。
おいしい料理を提供する。そのために、突き詰めて考える。素材や調理方法などなどを、どうするか。そういったことを突き詰めて考える。
考えることの大切さを言われているシェフも多かったです。
3.すべての行動に意味をもたせる
意味ある行動をする。これを大切にしている。こういうシェフも多かったです。
だから、考えることが大切なのだと思います。
行動をどうするか?このために、突き詰めて考える。
考えるだけでは何も成し遂げることはできません。だから行動が必要なわけですが、やみくもに行動してもうまくいくわけではありません。
だから、考える。意味ある行動をするために考える。そういうことなのだと思います。
4.目先にとらわれず、自分を信じる
目先のことよりも、未来のことを考えている人が多いように思いました。そして、自分の可能性を信じている人も多かったですね。
今が大切ということはそうなのですが、未来にどうなりたいか、一流のシェフになりたいから、今はこういうことをやる。それまではこういうことをやる。
下積みという考え方とは違うのですが、未来の自分をつくるために今必要なことをやっている。そういう信じ方をされている人が多かったように思います。
5.他人に言われないと動かない人になるか、自分で動くか
これはもう、そのままですね。
自分から動く。待っていても向こうから何かが来るわけではない。だから、自分から動く。他人に言われて動くようでは、良い料理、これまでとは違う料理をつくれるわけがないですよね。自分から動く。大切ですね。
6.弱みではなく強みを伸ばす
よく言われることですが、当然ながら、弱みではなく強みを伸ばすようにしているシェフが多いです。
一流になるため、おいしい料理をつくるため、自分の良いところ、強みを発揮するようにしています。
これは、ビジネスパーソンでも企業でも同じですね。シェフも同じということです。
7.人とのつながりをつくる、知ってもらう努力をする
知ってもらう努力をする。これを大切にしている方もいました。
自分を知ってもらう。だから人と交流する。
ブログも知ってもらわないと、なかなか読んでもらえません。シェフも知らないお店では来てもらえませんよね。
ブログもシェフも同じ。そして、たぶん企業も同じですね。
ビジネスパーソンも、自分がどんなことが得意で何をしたいのかということを上司などに知ってもらうことができるかどうかで、仕事も何をできるかが変わってくるのではないでしょうか。
8.有名店で働いたではなく、そこで何をやったか
三ツ星レストランなどの有名レストランで働くということは名誉のあることだと思います。だからそれはすごいことでしょう。ただ、それでもそこで単に働いているのか、それともおいしい料理をつくるために研鑽しているのか、何かをやってやろうと思っているかで変わってくるでしょう。
そして、これは企業で働くビジネスパーソンも同じですね。有名企業にいるからということではなく、そこで何をやるか、やったか。
逆に中小企業でも同じでしょう。そこで何をやるか、やったか。
結局、今いる場所で何をやるかなのだと思います。
9.遠慮しない、謙遜しない、感情を抑えない
遠慮をしない、謙遜しない。これは海外では謙遜していたら、評価されないからというのがあると思います。
できませんと言っていたら、もう必要ないということになってしまいます。
だから、遠慮はしない、謙遜もしない。あと感情も、日本では感情を表に出さないことが美徳のようなところがありますが、それだと相手に伝わらない、わからない。
ということで、感情も出すということのようです。
10.その土地のやり方に合わせたマネジメント
日本とは違うので、その土地のやり方に合わせたマネジメントをするということです。郷に入りては郷に従え、ということですね。
その国の常識というものがあると思います。それが日本と違ったら、相手の国の「常識」に合わせて行う。チーフとしてこういうことも求めらるということです。
相手に合わせるところは相手に合わせる。こんなところは柔軟に行うということです。
考え方がとても大切
全体を通して強く印象に残ったことは、考え方が大切ということです。
活躍する人は、活躍するような考え方をしている。
そういうことがわかります。
逆を言えば、活躍できないのは活躍できない考え方をしているということかもしれません。
もちろん活躍なんてしたくない、世界でなんて勝負したくないという人もいると思います。そういう人には必要のないことかもしれません。
ただ、これからさらにグローバル化が進むと、競争はさらに激しくなるような気もします。そのときになってから活躍しようと考え方を変えるよりも、今から変えておいたほうがこれからのことを考えると良いのではないでしょうか。
もちろん自分の選択ではありますが。
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