投資で一番大切な20の教え
昨日はこんな本を読みました。
とある本の中で紹介されていて、ちょっと興味を持ったので読んでみました。
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
- 作者: ハワード・マークス,貫井佳子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
投資のことはよくわかりませんが、著者の人は、800億ドル以上の運用資産がある投資会社の会長の人だそうです。
投資で大切な20の教えが書かれています。その中から気になったものを紹介します。
- 二次的思考をめぐらす
- リスクをコントロールする
- 心理的要因の悪影響をかわす
- 我慢強くチャンスを待つ
- 無知を知る
- 付加価値を生み出す
- すべての極意をまとめて実践する
1.二次的思考をめぐらす
一次的思考と二次的思考ということが言われています。
一次的思考とは単純に考えるという考え方です。安易な答えや方程式を求める思考とのこと。そして、二次的思考は、複雑な要素を考えて、必要なことは何か、予想が当たる確率はどれくらいかといったことを考えるということです。
単純にし過ぎないことが大切ということがわかります。
投資でもそうなのでしょうし、仕事でも現実世界はあまり単純にし過ぎないほうが良いですね。
2.リスクをコントロールする
リスクコントロールが大切と言われます。では、投資では具体的にはどういうように考えるのか。
簡単に言うと、損をしないようにすることということです。利益を出すということは大切なのですが、損をしない。そのために、どうするかを考えるのが、リスクコントロールということなのだと思います。
図があるので、興味がある方は本書を読んでみてください。
3.心理的要因の悪影響をかわす
投資は心理的な要因が大きいということで、悪影響を考えて投資するということです。
「まだ上がる」といった希望的観測ではまずいということだと思います。とくに価値よりも高くなったときは、要注意ということです。
欲望に負けないように自分をコントロールする必要があるということがわかります。投資にかぎらず、仕事などでも冷静に考えたいですね。
4.我慢強くチャンスを待つ
市場を変えられるというようなことはないのだから、市場がチャンスになるのを待つということです。具体的には、投げ売りがされているときが買いということです。
これは、ビジネスではどうでしょうか。自分から働きかけるということはありますよね。しかし、何でもできるというように驕ってしまうと失敗することにつながるでしょう。機会を待つ。大切ですね。
5.無知を知る
予測できる範囲が限りがあるということを知っていること。これが大切ということです。
未来はどうなるか、わかりません。だから、未来について無知であると考えて、行動する。
未来についてだけではなく、他のこともわかっていると思わないようにしたほうが良いでしょうね。自分のことだってわからないのに、他人や世界のことなど簡単にはわからないでしょうから。
6.付加価値を生み出す
「重要なのは、市場をアウトパフォームすること、つまり付加価値を生むことだ。」
市場と同じぐらいのリターンを得ることはむずかしくない。しかし、それ以上のリターンを得ることは簡単ではない。では、どうするか?
ここがスキルであり、技術ということです。そして、長期間アウトパフォームすることは、さらにむずかしく、そういうことができるかどうかが、大切ということです。
短期的に成果をあげる方法は、仕事でもありますよね。長時間働くとか。それでは続かなかったりします。どうやって長期間成果を上げるか?そういうスキルが大切ということですね。
7.すべての極意をまとめて実践する
この本で書かれている20の教え、すべてが大切と言われています。これらをすべてまとめて実践することが大切とのことです。
だから、7つでは足りません。
他の13もたしかに大切だと読むとわかりました。
投資をやっていない人も
投資をやっている人はもちろんなのですが、投資をやっていない人も参考になるところがあります。投資というものや未来ということがわかりにくいので、わかりにくいところもありますが、考え方を知るという意味で、興味深く読むことができる本だと思います。
こういう本を読むことができるのは良いですね。
こんな記事もどうぞ
「あまちゃん」ディレクターの発想をカタチにする技術 - 読書で本から学ぶブログ
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
- 作者: ハワード・マークス,貫井佳子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (6件) を見る