『伝える力』池上彰。深く理解していないと、わかりやすく説明できない
池上彰さんの『伝える力』を読み返しました。
昔読んだのですが、最近、コミュニケーションが気になるので、読み返してみました。
気になったところを、紹介しつつ、感想などを書いておきます。
深く理解していないと、わかりやすく説明できない
何かを調べるときには、「学ぼう」「知ろう」という姿勢にとどまらずに、まったく知らない人に説明するにはどうしたらよいかということまで意識すると、理解が格段に深まります。理解が深まると、人にわかりやすく、正確に話すことができるようになります。
理解していないことを、わかりやすくは伝えられないですね。
どうするとわかりやすいかが、理解していないのですからわかりようがないですから。
だから、まったくわかっていない人に説明するにはどうしたら良いかと考えながら、学ぶと良いということです。
教えるために学ぶ。
そうすると、たしかに物事が理解しやすいでしょうし、大切なことを覚えていやすいでしょう。
文章は寝かせてから見直す
書いた後、しばらく「寝かせる」ことがより望ましいといえます。
寝かせる期間は、長い文章であれば、できれば一週間ほどです。
そのあいだ放っておいて、頃合いを見て、自分が書いた文章を見直します。
そうすると、書いているときや書き終えた直後には気がつかなかった不十分な点に気がつくものです。
文章は書いた後に、「寝かせる」。
書いたら、少し放っておく。
そして、しばらくしたら、修正する。
こうすると、文章が良くなるということです。
ブログの場合は、その日に書いて、その日に更新ということが多くなりがちではないでしょうか。
一旦、寝かせてから公開すると良さそうですね。
アウトプットするには、インプットが必要
読書をすることが重要なのは、ビジネスパーソンも同じです。豊かな表現力や説得力のある文章を書くには、本を読むことがどうしても必要です。
もちろん本だけではなく、新聞や雑誌、あるいはほかの人が書いたビジネス文書を読むことも大切でしょう。
いいアウトプットには、インプットが必要ということです。
このあたりのことは、こちらの『外資系コンサルの知的生産術』にも書いてありました。
批判だけでは足りない知的生産の心得『外資系コンサルの知的生産術』【書評・感想】
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池上さんは、文章の表現力ということで、インプットが必要だと言っているところが『外資系コンサルの知的生産術』とは少し違います。
表現にも、洞察にも、インプットは必要で、読書などがよいということですね。
アウトプットの改善には、インプットが必要。
インプットをしたいものですね。
読みやすい
池上さんの文章が、読みやすかったです。
リズムなどが良いからでしょうか。
過不足ないちょうどいい感じの情報量で、文章が展開されていく。
これが読みやすさの理由なのかもしれません。
こういうことも、文章で伝えるということを深く理解しているからできることなのでしょう。
読み返してみて
読み返してみて、ここで紹介した以外にもなるほどこれはやってみようと思ったことが、ありました。
以前より、理解できたようにも思えます。
この本が発売された当時に読んだときは、まだブログもやっていなかったので、言っていることを理解するだけで、誰かに説明しようとは考えていなかったからかもしれません。
インプットして終わり。
こうだったので、あまり頭に入っていなかった。
今回は、文章の改善やアウトプットをどうするかということも考えながら読むことができました。
こういう点が、前回読んだ時とは違っていたのかなと思っています。
この本などを参考に、伝える力を磨いていきたいと、あらためて思いました。
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