『マシュマロ・テスト』成功する子、しない子の違いとは?
マシュマロ・テスト。
マシュマロを今もらうか、あとでもらうか。
そんなテストが、心理学などで有名です。
そのマシュマロ・テストを考案した人が書いた本です。
目次
第1部 先延ばしにする能力―自制を可能にする(スタンフォード大学のサプライズ・ルームで
彼らはどうやって成し遂げるのか?
ホットに考える/クールに考える ほか)
第2部 保育園時代のマシュマロから老後の資金まで(成功の原動力―「できると思う!」
将来の自分
「今、ここ」を乗り越える ほか)
第3部 研究室から実生活へ(マシュマロと公共政策
中核戦略を応用する
人間の本質)
報酬を先延ばしにできる能力が、成功と関係しているということが書かれています。
気をそらす戦略
うまく先延ばしにできる子どもは、気をそらし、自分が経験している葛藤とストレスを和らげるために、ありとあらゆる工夫をした。意志の力を妨げられないように、楽しい空想の気晴らしを考え出して、つらい待ち時間を過ごしやすくした。
ご褒美を得る、マシュマロを我慢する。
そういうことができた子どもは、気をそらすことができた子どもということです。
空想を考えたり、マシュマロを見ないようにしたり。
ともかくマシュマロから気をそらす。
そうすることで、我慢できるようになったということです。
将来の自分
イソップの寓話のアリは、将来に備えるために何をすべきかを本能的に知っていて、夏がやってくると、冬に必要になる食べ物を巣へ運ぶ。だが、私たちにはアリの本能はないし、進化はまだ私たちの脳を、遠い将来に具体的に対処するために適応させていない。私たちはぞっとするような出来事が差し迫っていれば、すぐに心配になるのに、将来については、ホットなかたちで鮮明に思い浮かべることはめったにない。
将来のことをあまり人間は考えられない。
今のことを優先にしがち。
こういうことは、言われていますね。
そして、「先延ばし」という我慢ができないと、目標達成をするのに、すぐに諦めてしまうということになってしまうかもしれません。
積み重ねる
『40代からのお金の教科書』月々数千〜数万円の差が積み重なると大きな差になる - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
月々数千〜数万円でも、20年も積み重なると大きな差になるということです。 たとえば、月1万円だと、年間12万円。 20年だと、240万円違ってきますよね。 毎月だと少しの差ですが、長い期間だと、大きな差になる。
『40代からのお金の教科書』月々数千〜数万円の差が積み重なると大きな差になる - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
我慢するというか、積み重ねる。
大切ですよね。
貯金がわかりやすいと思います。
月にすると数千円でも、何十年も経つと、大きく変わってしまう。
仕事でも、資格試験の勉強でも、途中であきらめてしまえば、目標は達成できない。
粘り強く続ける。
そういうことができるかできないかは、我慢というか、将来のことをしっかりと考えられるどうかによって変わってくる。
こういうことですね。
『マシュマロ・テスト』
マシュマロテスト。
結構有名な実験だと思います。
ただ、実際、どんなことをしていたのか、どういうことがわかるのかなどは、いまいちよくわかっていませんでした。
ということで、こちらの本を読んでみました。
先延ばしできることが、粘り強さなどにつながっているのではないかと思いました。
マシュマロテストや粘り強さなどに興味がある人は、読んでみると、おもしろく読めると思います。