勇気とは何か?『幸せになる勇気』
『幸せになる勇気』を読みました。
『嫌われる勇気』の続編です。
今回も、またいろいろと考えさせられる本でした。
『嫌われる勇気』を読みました - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
嫌われる覚悟よりも、愛する勇気のほうが強い - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
「変われない」ほんとうの理由
われわれは、いつでも自己を決定できる存在である。あなたらしい自分を選択できる存在である。にもかかわらず、なかなか自分を変えられない。変えたいと強く長いながらも、変えられない。いったいなぜなのか。・・・・・・あなたのご意見はいかがですか?
青年 ほんとうは変わりたくないから?
哲人 そういうことです。これは「変化とはなにか?」という問いにもつながっています。あえて過激な表現を用いるなら、変化することは、「死そのもの」なのです。
変われない理由。
それは、変わりたくないから。
これは、きっとそうでしょうね。
実は変わりたくない。
だから、変われない。
逆に言うと、本当に変わるつもりなら、変われるということです。
大切なのは「与えられたものをどう使うか」
アドラーの「大切なのは、なにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」という言葉を思い出してください。どんな相手であっても、「尊敬」を寄せ、「信じる」ことはできます。それは環境や対象に左右されるものではなく、あなたの決心によるものなのですから。
青年 あれですか?また勇気の問題だとおっしゃるのですか?信じる勇気だと!
哲人 ええ。すべてはそこに還元されます。
与えられたものをどう使うか。
大切ですよね。
ここでは、人間関係を言っています。
誰であろうと、信じること。
そういう勇気を持つこと。
だそうです。
勇気とは?
勇気というのが、どういうものなのだろうと、ふと思いました。
アドラーなのか、この「勇気」シリーズでは、勇気が結局大切ということになります。
ただ、誰でも信じるというのは違うような気もします。
信用と信頼の違いなどが紹介されていますが、誰でも無条件に信じるというのは、盲目的ではないでしょうか。
勇気が大切なのではなくて、現実をよく見ることのほうが大切なのではないかと思いました。
そのうえで、理想なり、より良い方向に向かっていく。
そういうことが大切なのだと思います。
『幸せになる勇気』
今回も、『嫌われる勇気』と同じように考えさせられました。
幸せとは、どういうことかといったことも、もちろん書かれています。
ただ、アドラーがこう言っているのかどうかよくわかりませんが、現実を変える力にするには、勇気だけでは足りないようにも思います。
もっと、現実的に考えて、できることをやっていくということも必要でしょう。
それが、褒めるとか叱るとかではないですが。
相手を尊重するというのは、ただ相手をあるがままに信じることではないでしょうし、相手に振り回されることでもないと思います。
相手をそのまま見て、それは違うと思うのなら、それは違うと伝えつつ、わかるように伝えていく。
そういうことが必要なのでしょうね。
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