『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』3つの要素で発想の質は決まる
論理思考、ロジカルシンキング。
このところ、準備が大切だなと思っています。
その際に、ロジカルシンキングが役立つとも思うことが多いです。
ということで、今日はこちらの『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』を読みました。
あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質
- 作者: 津田久資
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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論理思考の活かし方について書かれています。
3つの要素で発想の質は決まる
発想の質 ≒ 発想の広さ = ①情報量 × ②加工率 × ③発想率
発想の質は、情報量と加工率と発想率のかけ算で決まるということです。
加工率は、アイデアをどれだけ組み合わせられているか、発想率は、潜在的なアイデアをどれくらい顕在化できているかということだそうです。
なかでも発想率が大切
かけ算なので、それぞれを高めることで、発想の質は高まります。
なかでも発想率が大切ということです。
いわゆる、良いアイデアというか、思いつくか思いつかないかという話なので、ここが0だと0になってしまいますし、小さい値であれば、いくら情報量があっても、あまり大きな値にはならないからです。
発想率のために、論理思考が重要に
そこで大切になるのが、論理思考ということです。
論理思考やロジカルシンキングは、他の本でも言われています。本書でも、どういうことが論理思考の方法としてあるかも書かれています。
とくに大切なことは、気がつくか気がつかないか、思いつくか思いつかないかです。
これは、「バカの壁」です。
気がつかない・思いつかないというのは、考えていることから、アイデアが漏れてしまうということです。
だから、その壁をどうにかする必要がある。
フレームワークがあると「バカの壁」に気づける
たとえばマーケティングの4Pが、多くの人にとって有用なフレームワークである理由はどこにあるだろうか?
直感的には「売上不振の原因は商品そのものにあるはずだ」と思ったのだとしても、一旦はその仮説を脇に置いて、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の4方向から、なるべく広くたくさんの仮説を出してみる。
そうすることによって、先述のような「バカの壁」が入るのを避けることができる。
フレームワークで考えると、バカの壁に気が付きやすいということです。
自分の思考から漏れていることがなくなりやすい。
こういうことですね。
もちろん、そのフレームワークが適切かどうか、有効かどうかは考える必要があるとは思いますが。
そう考えると、ある程度の数のフレームワークを知っておくというのは有益ですね。
69項目200種類のフレームワークが紹介されている本『ビジネス・フレームワーク』 - 読書で本から学ぶブログ【書評・感想】
こちらの『ビジネス・フレームワーク』は、フレームワークが網羅的に紹介されています。
知っておくと良いフレームワークがわかる本ですね。
『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』
知識の量では、いわゆる頭の良い人には、勝てないのかもしれません。
しかし、発想率を高めれば、話は変わってくる。
そういう意味で、「東大卒」にも勝てる可能性がある。
この本のタイトルは、そんな意味なのだと思います。
発想率、アイデアをどうやって考えるか。
そんなことに興味がある人に、おもしろい本だと思いました。
論理思考や発想に興味がある人に良いですね。
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