会議を成功させる3つのステップ。リーダーが会議で「人を動かす」技術『感動の会議!』
『感動の会議!』を、今日は読みました。
感動の会議というタイトルだったので、人を感動させるような会議のことかと思っていました。
そういう感じというよりは、参加者が「感じて」「動く」、そういう「感動」ということです。
- 作者: 寺沢俊哉
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/07/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そんな感じて動くような会議をするには、どうしたら良いのか。その技術について書かれています。
この本では、著者の寺沢氏が会議の達人から学んだ会議のエッセンスをまとめられています。
こういうふうにやると良いのかということがわかる本でした。
会議を成功させる3つのステップ
ステップ1 共鳴を起こす
ステップ2 発見を引き出す
ステップ3 合意を生み出す
この本では、この3つのステップについて詳しく書かれています。
会議は、この3つのステップを踏むと良いということです。
「共鳴」で参加者を引き込んで、参加者から「発見」を引き出して、最後に参加者の「合意」を生み出す。
参加者から参加意欲を引き出して、アイデアを引き出して、最後に合意して行動に映るようにする。
こういうことです。
そして、この本では、それぞれについて、細かな技術が紹介されています。
現状を「評価」し、方向性を定める
論理的にも感情的にも現状をありありと共有したら、次は、全員でその状況を「評価」します。
現状を論理と感情で共有する。
そして、その状況を評価する。
会議の達人は、それぞれの意見を受けとめ、「なぜ、そう思うのか」を語ってもらう。
そうすることで、お互いの認識の違いが明確になり、議論が進んでいくのです。
評価について、参加者に語ってもらう。
そして、議論する。
最終的に全員が合意するということは、基準を明確にし、余分な考えを捨て、「大切なものに全員で特化していく」ことにつながるのです。
「大切なものが何か」これを共有する。
この方向に進めるように、現状の評価を共有して、基準を明確にするということです。
大切なことを共有する
最終的に結論を出す。
会議に必要なことでしょう。
いろいろな決定の仕方がありますが、大切なことを共有する、ということが合意する、結論を出すということでしょう。
そこに至るようにすることが、会議の達人は、うまい。
それは、なぜなのか?
会議の達人が会議がうまいのは、なぜか?
この本は、会議の達人が意識的、無意識的に行っていることを、たくさん紹介されています。
なぜ、会議の達人が会議がうまいのか、会議がうまくいくのか。
それは、おそらく、たくさんの技術を使っているからということが、一つあると思います。
ただ1つの技術でうまくいくというものではない。
この本を読んでいると、そういうことを感じます。
目的・目標がはっきりしている
そして、会議の達人は、会議の目的や目標がはっきりしている。
その目的を達成して、目標に到達するために、様々な技術、テクニックを使う。
そういうことだと思います。
目的があるから、技術をうまく活用することがしやすくなる。
そういう面があるということがわかります。
あたりまえですが、これは、会議の本です。
ただ、それ以外の何かを実現したいときの方法論としても参考になる本だと思いました。
ここまで考えて、実行できると、会議がうまくいく。
そういうことがわかる本と言えるでしょう。
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